- 2024.9.26
- 公営ジム・その他
市民体育館ジムエリアを13台のAIカメラで見守り。受託施設の安全性向上とコスト削減の両立を目指して
株式会社フクシ・エンタープライズは、「スポーツと文化芸術の普及振興を通じて“日本の生きがい=健幸”を創造する」という理念のもとにスポーツ施設や文化施設、子どもの遊び場の運営を行っている企業です。
今回、フクシ・エンタープライズが代表企業(富士見FTパートナーズ)として運営を受託している施設のひとつである、埼玉県富士見市の「富士見市立市民総合体育館」のトレーニングジムエリアにGYM DXを導入いただきました。担当の村田様に、「GYM DX」の導入とその効果や今後の目標などについてインタビューを実施しました。
指定管理者の更新時、人的工数削減と安全性向上に向けてGYM DXを提案
──富士見市立市民総合体育館の特徴を教えてください。
村田様:富士見市立市民総合体育館は。地域の方々にご利用いただいています。富士見市のみならず、ふじみ野市や三芳町など近隣の地域の方々も訪れてくださいます。1階は柔道場や剣道場、メインアリーナ、2階がサブアリーナ、トレーニングジム、3階は弓道場があります。セパタクロー全日本選手権なども開催される大型施設です。
──GYM DXを導入したきっかけを教えてください。
GYM DXを知ったのは、弊社の営業担当から紹介を受けたことがきっかけです。
導入の経緯としては、富士見市立市民総合体育館は、指定管理者制度を用いて施設の管理を行っています。弊社は2019年より体育館の運営の受託を受けていましたが、5年の管理期間を終えて、昨年度に指定管理者制度の公募が実施されました。公募に際しては、弊社も継続して運営させていただけるよう企画提案を提出しました。
その際、近年高騰する人件費に着目し、人件費削減に向けた対策として「GYM DX」の導入を提案しました。富士見市が、ICTの活用を推進していたことも重なり、提案内容をご評価いただいたことで、2024年度からの5年間も継続して弊社が受託管理を行うこととなりました。
利用されていると思っていたマシン、肌感覚と実際のデータに差異が生じていた
── GYM DXの導入効果を教えてください。
GYM DXは、単なる監視カメラではなく、対応が必要な方の検知やリアルタイムでの混雑状況の配信など、多くの機能が搭載されています。
導入開始から3ヶ月ほど経過しましたが、GYM DXを活用していくことで人件費削減の糸口が見えてきました。これから具体的に策を講じていく予定です。
現在は、トレーニングジムの受付、マシンジムエリア、フリーウェイトエリア、ストレッチエリアに合計13台のカメラを設置しています。これまでは、大きな事故、トラブルなどによる異常は検知されていませんが、GYM DX導入後にデータを確認して気づいたことがたくさんあります。
例えば、GYM DX導入以前は、トレッドミルやバイクなどの有酸素運動のマシンは比較的稼働がしており、埋まっている印象を受けていました。しかし実際にデータを確認してみると、稼働が少ないマシンもあり、私たちの肌感覚とデータからわかる実状は大きく異なることが判明しました。今後、マシンの入れ替え時には、これらのデータをマシンの選択に役立てたいと考えています。
GYM DX導入前は、一般的な監視カメラを設置していました。スタッフから、受付から離れているフリーウェイトエリアが死角になってしまい、安全面で不安があるという声が上がっていました。
GYM DXの導入によって、死角がなくなり、お客様だけでなくスタッフの状況も確認できるようになりました。現在、トレーニングジムに入っているスタッフは、PCからGYM DXのカメラを確認しながら運営しており、死角がなくなったことで、安心して業務に取り組めるようになったという嬉しい報告もありました。
お客様同士のトラブルが起きた際の原因追求に活用したケースもあり、GYM DXが施設の問題解決につながった実績もあります。
また、GYM DXのリアルタイム混雑状況配信機能を活用し、ホームページに現在の混雑状況を掲載しています。お客様がリアルタイムで混雑状況を把握できるため、混雑している時間をずらしてご利用いただくことによって、混雑と閑散時間帯の解消にも役立っています。
── 今後の目標はありますか?
富士見市の施設であるため、より多くの富士見市民の方が利用できるような環境を構築をしていきたいと考えています。そのためには、スタッフのスキルを向上し、よりお客様の健康づくりに寄与することを目指していきたいですね。
そのような観点から、GYM DXをスタッフの接客に関するフィードバックに活用し、接客を向上することで、より良い施設を作っていきたいと考えています。
現在ジムエリアは、合計2名で運営していますが、今後は、1日のうち利用者の少ない時間帯に関しては1名のスタッフで運営できる状況を目指すことで、それによって捻出できた工数で、パーソナルトレーニングを提供するなど、トレーニングルームに新たな付加価値を創出していきたいと考えています。
GYM DXだけでなく、さまざまなICTの活用によって、快適な空間を提供していくことで、地域の皆様から愛される施設運営を実現していきます。
導入企業紹介企業名:(受託管理)株式会社フクシ・エンタープライズ 施設名:富士見市立市民総合体育館 URL:https://fujimi-sports.com/ 導入前の課題:受託施設の人件費削減を検討していた 導入の目的:人件費削減 カメラ導入台数:13台 |