- 2025.1.22
- 24時間ジム一般型ジム
地域に根ざす健康の拠点として、フィッタが目指すGYM DXによる安全管理と、スタッフの温かさが共存するスポーツクラブ運営とは
株式会社フジ・スポーツ&フィットネスは、中国・四国・兵庫エリアを中心に店舗展開するスーパーマーケット「フジ」を展開する株式会社フジの子会社で、スーパーフジに併設するスポーツクラブ「フィッタ」を運営しています。地域の幅広い世代の方々の健康を支えるために、愛媛県・高知県・広島県に16店舗のスポーツクラブと指定管理施設を2施設展開しています。
この度、総合フィットネスクラブのフィッタ11店舗と小型ジム2店舗に、Opt Fitが開発・提供するジム専用防犯カメラソリューション「GYM DX」をご導入いただきました。GYM DXをお選びいただいた理由や、今後の展望について株式会社フジ・スポーツ&フィットネスの黒田様にインタビューを実施しました。
フィッタで運動をしてから、隣接するスーパーフジで買い物─ライフスタイルとして定着
───フィッタの特徴を教えてください。
黒田様:当クラブは、愛媛県・高知県・広島県に16店舗のスポーツクラブと指定管理施設を2施設展開しています。「スポーツクラブ・フィッタ」は一般的に総合クラブといわれる施設で、スタジオ、ジム、プール、温浴設備があります。同施設内でキッズスクールも開講しており、愛媛県の6店舗、高知県の1店舗、広島県の6店舗でお子様向けのプログラムを実施しています。
また、小型のマシンジム業態である「ジムスタイル」は愛媛県に2店舗、女性専用のホットヨガスタジオである「シープラス」が愛媛県に1店舗あります。その他に、広島と愛媛でそれぞれ1店舗ずつ、公共施設の指定管理制度による施設運営を行っていますが、総合クラブの運営が主な事業です。
弊社は1984年にスイミングスクールの運営からスタートし、1989年に愛媛県松山のスーパーの中に「フィッタ」の1号店を開店しました。
当時はスポーツクラブは一般的ではなく、高級、敷居が高いという印象でしたが、現在まで地域に根付いたスポーツクラブ運営を続けています。
そのおかげで、地域の皆さまには「愛媛県内のスポーツクラブと言えばフィッタ」と認知いただいています。
フィッタでは大半の店舗で2面のスタジオレッスンを行っています。スタジオレッスンは、インストラクターがリアルで行うレッスンと、映像を用いたバーチャルレッスンの2つに大別されます。また、プールでのスイミングレッスンも行っています。
コロナ禍を経て、「人と人との繋がりを大切にしたい」と考える会員さまが増加したことから、パーソナルトレーニングのように別途料金を頂き、スタッフが指導をする「人のサービス」の需要が増えており、売上も増加傾向にあります。
顧客満足度向上のために、パーソナル・ペアストレッチの社内認定研修や外部の方を招いた研修を積極的に行っています。これらを受講することで得られる認定資格を持ったスタッフが、パーソナルトレーニングを行っています。
フィッタの特徴として、店舗の隣には「スーパーフジ」がある点が挙げられます。
そもそもフィッタは、親会社である株式会社フジの事業部内から設立されました。
フィッタで運動をしてから、スーパーフジで買い物をして帰る…というような、「フィッタで運動すること」が、会員様のライフスタイルとして定着している点が当社の強みです。
フィットネスクラブは、どうしても娯楽という位置付けになりますが、地域でコミュニティを作ることによって、スポーツクラブで運動することが社会的な意味を持ち、結果的に健康人口を増やすことにつながります。私たちは、地域のコミュニティとしての役割を担っていると自負しております。
───フィッタの会員属性や集客状況について教えてください。
黒田様:フィッタの大半の店舗の会員様の平均年齢は50〜59歳ですが、最も平均年齢が高い店舗では66歳です。近年の日本では少子高齢化が進んでおり、それに伴ってマーケット自体も高齢化が進んでいることが伺えます。
男女比では、女性がやや多い傾向にあります。スタジオプログラムを利用されている女性が多く、仮説ではありますが、スーパーに隣接していることから女性層が多いのかもしれません。
集客状況については、コロナ以前は既存の会員数に対して来館率は3〜4割でした。会員数はコロナ禍で大幅に減少したものの、現在の来館率は4~5割となっています。
コロナが収束したとはいえ、近年は物価が高騰しており家計が苦しいという方も多い状況です。日々、多くの会員様が来館してくださっていることから、生活におけるフィットネスの価値を実感しています。
新規入会の販促については、コロナ禍以前は販促活動を行うと相応の反応がありましたが、コロナ禍では難しかったため、販促活動はストップしました。また、感染対策としてスポーツジムに通うことを諦め、やむを得ず退会した会員様も多くいらっしゃいましたが、コロナ後に再入会してくださる会員様が非常に多く、再入会の方が新規会員の2〜3割を占める時もあるほどでした。
フィッタに通っている会員様は健康維持や健康管理を目的とされている方が大半です。再入会された会員様の年齢層は比較的高齢であることから、コロナ禍を経て健康に対する意識が高まり、「健康を維持するためには運動が必要」といった考えが浸透していると感じています。近年では、低価格帯のフィットネスジムも登場していますが、再びフィッタを選んでくださることは、私たちにとって非常に嬉しいことです。
───GYM DXを導入したきっかけを教えてください。
黒田様:近年ジムの運営方法も多様化しており、特に24時間営業のジムが増加しています。
フィッタが、より選ばれるスポーツクラブを目指すためには、24時間営業化を進めていくべきではないかという考えがありました。
それには、会員様に24時間安心してご利用いただけるジム運営が重要になります。当初は、既存の監視カメラと警備会社との連動体制の導入を検討しましたが、当時、他社のジムでベンチプレスの事故が発生したこともあり、さらなる安全性を追求する必要がありました。
また、フジグループは安全安心をモットーとしており、コンプライアンス面でも、検討していた方法では課題があったため、別の方法で運営する必要がありました。
私たちは「QCN」という地方を中心にジム運営をしている企業が集まった会を発足しており、定例会を開催して情報交換を行なっています。その中でGYM DXというサービスがあると知り、実際に導入したジムの見学にもいきました。
見学した際は想像以上のカメラの台数に驚き、「これでお客様は安心して運動できるのだろうか?」と不安も抱きましたが、安全には代えられません。
他社のジム専門の監視カメラサービスも検討しましたが、GYM DXの「AI監視」による自動検知の機能は他にはなかったため、それが大きな決め手となりましたね。
GYM DXを導入することによって私たちが求める安全管理を実現できるのではないかと考え、導入に至りました。
───GYM DXの導入効果を教えてください。
黒田様:GYM DX導入後、目下の課題であった無人の時間帯の安全管理については徹底できています。他のジムの見学に行った際に、カメラの台数が気になっていましたが、会員様からは「気になる」という声はなく、取り越し苦労でした。
また、混雑状況配信は、全店舗で活用しリアルタイム配信を行なっています。
マシン稼働率のデータも活用できています。24時間営業に向けたリニューアルの際に、一部の店舗ではマシンの入れ替えやレイアウト変更を実施しました。この時、マシンの稼働状況のデータを確認しながら効率的に行うことができました。
また、GYM DX導入以前は店舗を巡回する際、マシンの故障状況と、いつから停止しているのかを目視で確認していましたが、GYM DX導入後はデータですぐに確認できるようになりました。
───GYM DXを活用してどんなジム運営を目指していきたいですか?
黒田様:スタッフから「忙しい」という声を耳にする機会が多くあるので、GYM DXを活用して、さらなる業務効率化を進めていきたいですね。
また、属性情報に基づいて分析を行い、サービスの充実に取り組んでいきたいと考えています。GYM DXを活用し、データドリブンなジム運営を目指していきたいです。
黒田様:GYM DX導入後の現在では、日中はスタッフを設置していますが、一部の店舗では試験的にスクール業務のある土日などにスタッフを削減しています。安全管理を行っている旨はアナウンスをしていますが、一定数の会員様からは「スタッフがいないと不安」「スタッフに教えて欲しい」という声をいただきます。
コロナ禍を経て、改めて「人と人とのつながり」が重視されている中、スポーツジムにおいても人と人で関係を構築できるコミュニケーションが求められています。目標や目的の達成を目指しながら、健康管理の名のもとに継続していただくことが重要です。
しかし、現在のフィットネス業界のマネージャーや中間管理職に就いている人材は、コロナ禍にフィットネス業界にジョインした人材が多く、教育の仕方やお客様との接し方に課題を抱えているスタッフが多い印象です。
危険感知はAIで十分に可能ですので、私たちの現在の課題としては、人材に関わる点だと考えています。実際に現場のスタッフから人手不足の声もあがっており、人にしかできないインストラクターとしてのサービスに彼らの大切な時間を使って欲しい、という思いもあります。
スタッフのインストラクターとしての活躍の場を増やすことが、顧客満足度の向上にもつながるのではないでしょうか。優秀なインストラクターはもちろん、店舗運営に関わる優秀な人材の採用や維持が次なる課題ですね。
そのためには、GYM DXを含めたデジタルツールの活用は欠かせません。
AIによる安全管理と、スタッフにしかできないサービスの両立を実現し、さらなる運営の効率化を目指していきたいです。
───最後に、地域の皆さまに向けたメッセージをお願いします。
黒田様:フィッタはスイミングスクールからスタートしており、現在スクール会員数は1万人の会員様がいらっしゃいます。子どもの頃にフィッタのスイミングスクールに通っていたという方や、子どもの頃にフィッタに通っていたアルバイトスタッフも多く、子どもの頃に通っていた施設で健康増進をしていただくことで、地域の健康づくりに貢献できていると感じています。
小さなお子様から、年齢を重ねられた大人の方まで、地域の皆様の生涯を通した健康づくりに貢献できるスポーツクラブの運営を目指してまいります。
導入企業紹介
企業名:株式会社フジ・スポーツ&フィットネス
導入店舗数:13店舗
URL:https://www.fitta.jp/
導入前の課題:24時間営業化に伴い既存の監視カメラと警備会社との連動体制の導入を検討していたが他社の事故を受けて安全性を追求する必要があった
GYM DX導入の目的:24時間営業化に伴う安全性の確保
- 前の記事はありません
- next
業態の近い企業様の声
- 一般型ジム
スタッフの目だけに頼っていた安全管理にAIカメラを活用!ジムエリアに37台のカメラとスタッフ3名を配置し見守りを強化!
株式会社東京ドームスポーツ(本社:東京都文京区)は、1981年よりスイミングスクール・スポーツクラブ […]
- 一般型ジム
会員の安全とサービスの質を同時に追い求めることが可能に!
※この記事はFitness Business様のインタビュー記事を引用しております。 (引用記事はこ […]
- 24時間ジム一般型ジム
1,200坪の次世代超大型ジムを80台のAIカメラで見守り! 万全のセキュリティで安全な24時間営業を実現
「ココカラ本厚木」「ココカラ港南台」「ココカラ辻堂」など総合型フィットネスクラブを運営する人の森株式 […]